素材(material)
道具(small equipment)
職人(worker)
この3つは、良い製品を作る上で欠かすことができないものです。
「どれも欠くことなくこの3つが機能しあうことで最高の製品を完成させる。」
その想いから3つの言葉をあわせもつ『matsew(マットソー)』と名付けました。
Concept
-個性のあるシンプル-
簡単な設計や単純構造という意味のシンプルではなく、『シンプルに見せる構造の考察』をテーマに、たとえ複雑な構造のものでも複雑に見せないことから生まれる個性的なシンプルデザインを目指し製作しています。
経年変化する高品質なレザーや風合いの良いキャンバス、丈夫なミリタリー生地、ヴィンテージ感を生み出す銅・真鍮製のファスナーや金具など荒々しい素材をつかう反面、デザインは少しやわらかいフォルムで繊細な仕上がりにこだわり、年齢、性別を問わず永くおつかいいただけるバッグ・小物を製作しています。
Material
革:
【ベジタブルタンニングレザー】
100%植物性タンニンを使用し、伝統的手法で鞣されたイタリア・トスカーナ地方の高品質レザーや国内タンナーの厳選された上質なタンニンレザーを使用しています。
タンニン鞣し革の特徴として、使い込むうちに色・艶が増し変化を楽しめます。
【KUDUレザー】
アフリカの野生で生息するKUDU(クーズー)革を使用。
野生を生き抜く上で刻み込まれたキズやシワのある、大変荒々しく希少性の高い革です。
※表面には必ずキズやシワがあり、商品ごとに表情が異なります。また、色味もロット毎にバラつきがありますのでご了承ください。
帆布:
倉敷市にある現在では希少な『シャトル織機』によって織り上げられた最高品質の帆布を使用しております。
シャトル織機で織り上げた帆布ならではのセルビッチ(耳)や独特な風合いをお楽しみください。
アーミーダック:
ダック生地は1870年頃からアメリカで作り続けられている織物です。
日本の帆布と同じ平織の生地ですが、糸の太さや織の密度等の規格が異なります。
matsewでは1870年当時と同じ織機を使用し、アメリカ連邦規格に基づいて日本国内で織られている生地を使用しております。
※アーミーダックはその名の通りアメリカ陸軍に軍需品として納めた事によりついた生地名で、ダック生地の中でも細い糸を使用し組織密度を上げているのが特徴です。
ミリタリーツイル:
経糸に綿、緯糸にジュート麻を使用し高密度に織り上げられたツイル生地です。
綿帆布6号クラスの重厚感がありながらジュート麻使用により軽量に仕上げられています。
コーデュラ®ファブリック:
コットン70%/ナイロン30%のミリタリー生地をイメージソースに織り上げたリップストップ生地を使っています。
リップストップは、破れに強い特徴を持つ生地です。
コットンとコーデュラ®ナイロンの混紡ですのでナイロン100%のリップストップ地に比べ通気性もよく、普通はそのまま衣類やバッグに使える大変良い素材です。
matsewでは革製品の裏地に最適の素材と考え採用しました。
丈夫さと風合いを兼ね備え、革と同じく経年変化を楽しめる素材です。
金具類:
主に真鍮・銅製を使用しています。
革のタンニンに反応し、経年変化を起こします。
ファスナー:
エレメント(務歯・ムシ)にメッキ加工を施されていない丹銅ファスナーを使用しています。
革・帆布と共に色味が変わりヴィンテージ感を生み出します。
※黒色のファスナーもメッキではなく薬品による特殊加工を施してあります。
Small Equipment
伝統的な道具から新しい道具まで、素材や作り手に最適なものを使用しております。
Worker
MATSUKAWA Satoshi
京都市出身
素材選び・デザイン設計・製造、全てを行っております。
2002年埼玉県の某革職人に師事、その後京都の帆布カバン店・革カバン店にてカバン職人として14年間従事。
2018年7月独立。京都市中京区壬生にて開業。
2023年12月滋賀県高島市に移転。
カバン職人として培った技術をもとに、素材や道具を活かしてより良い商品を製作していきます。